自宅の前が八百屋さんなので、こんな本を読みながら毎日食べる分だけの野菜を買ってます。その方が新鮮ですからね。たぶん。

ある日、八百屋さんに行くと、、、

ビタミン大根

何じゃこりゃ?

ビタミン大根?(期待を込めて)辛いの?」
「全然、ふつうの大根と同じで甘くて美味しいよ!」

でも、いかにもカラダに良さそうだし、買ってみました。

直径23cmのお皿に乗るくらい小さくてゴロンとした食べきりサイズの大根です。

ビタミン大根

皮をむいても、、、

ビタミン大根

半分に切っても、、、中まで青いです。サラダに入れると彩りがきれいそうですね。

美味しい野菜

本には上手なイラストとともに「伝統品種の大根を一度味わってほしい!」と説明が書かれています。僕たちが普段食べている大根は愛知県春日井郡宮重村が原産の「宮重系改良品種 F1種」と言うらしい。大根もピーマンもセロリも男の子も(ん?)、やさしくなりすぎて、パンチが効いてなくて楽しくないですよね。

外見的なわかりやすさと、甘さという味のわかりやすさが、食べる側から青首ブームを支えた。だが、そこに問題がある。わかりやすさが大手を振って歩くようになったのは、品種と食べ方がぶつかり合う中でつくられる複雑さがわからなくなったからである。そこに“食べる力”の衰弱を見ることができる。

(途中省略)

「舌で感じる味」には輸入農産物でもなんでもうまけりゃよいといういい加減さがあるが、農家の「体で感じる味」は地域にどっかりと根を下ろす。そして何より、「体で感じる味」こそ、本当にうまいのだ。本当のうまさを忘れた人間が、やたらと味を問題にするから、世の中がおかしくなる。

(昔みたいにパンチの効いた野菜が食べたい! どこに売ってるんだろ?)