
「20世紀の巨人 - 芸術とデザイン」でも紹介されているルネ・ラリックの作品集です。ガラス工芸品は、グラスや花瓶など、比較的身近なものですが、ラリックのそれは本当に美しい。
表紙の花瓶は、成田光子さんが個人のコレクションを展示している滋賀県:成田美術館の「バッカスの巫女」。本書の解説を転載すると「裸婦の輪舞を厚いレリーフで表した花瓶。陶酔の表情で踊りに熱中する10人の踊り子たちは、それぞれ異なるポーズで表現され、まるで回転しているかのように見える。古代神殿の破風彫刻を連想させる表現と、硬質なガラスの冷たさを感じさせない仕上がりが見事。」
また、この花瓶に使われているのはオパルセント・ガラスで、「反射光ではクールなブルー、光を透すとオレンジ色に変化する半透明の乳白色、薄地の部分は透明に近い多様な表情をもつ不思議なガラスです。1925年頃からラリックが用い、アール・デコ期に大流行しました。」と解説されています。この表紙は反射光ですが、本書の中には見開きで、反射光と透過光で両方で撮影比較されたページもあり、心魅かれました。
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