後輩が「餃子、食べに行きましょう!」と言うので、いつもの「餃子専門の店 福みつ」へ行ってきました。

福みつ

後輩は必ず餃子20個、ごはん、みそ汁、漬け物の大定食1320円です。

福みつ

そして、僕は必ず餃子30個1500円です。(大き目の画像はVol.2で

本当に飽きもせず、餃子と言えば福みつ、福みつと言えば、この注文パターンを後輩と両手両足じゃ足りないくらい繰り返してきました。不思議な魅力がある餃子専門店です。

福みつには夜9時頃に着きましたが、4人がけ、6人がけのゆったりしたテーブル、座敷で70席はある店内は、6人がけに2人で座っているお客もいますが、ほぼ満席で、お持ち帰りの客も数名いました。そして、注文は「いつもの」ものです。

とても潔い店です。メニューはとてもシンプルで、餃子が5個刻みでいくつ頼んでも1個50円。定食も大20個、中15個、小10個、飲み物はビール、日本酒、ジュース、たったこれだけ。それがどの席からも見える壁にドーンと書かれているだけ。お皿は1種類だけ。食器はプラスチック。店員も「いらっしゃいっ、ご注文は?」、後輩に「いつものあれで」と言われれば、僕もメニューを見る訳でもなく、「大定食と餃子30」と言えば、店員は「はい、お待ちください」だけ。どんなに混んでいても、座って注文すれば5分、10分で注文した餃子が出て来て、とにかく淡々とした雰囲気。横柄でも、媚を売る訳でもない、このシンプルさが妙に落ち着くんですよね。

そして、この店の餃子はちょっと変わってます。表は普通の蒸して焼いた餃子ですが、裏は揚げ餃子のようにパリパリなんです。どうやって作ってるんでしょうかね?中身はザク切りのキャベツ、ひき肉、ニンニクだけだと思います。(きっと何か隠し味があるに違いない!)大きさも普通で、食べるとパリッとした皮のせいか、スナックのような感じで、いくつでも食べられてしまうんです。初めて行った時は、今の3階建てのビルではなく、土間にパイプのテーブル、ビニールのテーブルクロスで、キャベツのザク切りが雑な感じがして、何でこんなに流行ってるのかと思ったのですが、これが癖になるんです。20代のころは先輩と数人で行って、争うように食べたものです。50個は食べられたかな。店員も餃子100個と言っても驚く訳でもなく、いつものように「はい、おまちください」だけ。

そして、特筆なのは、持ち帰って冷えた餃子も、そのまま食べても美味しいんです。これもパリッとした皮がしなっとなってもうまいからかな。持ち帰り餃子も注文と同時に頼んでも、お客が食べ終わる頃を見計らって持ってくる。そうそう、電話注文も出来るんですが、「持ち帰り餃子を注文したいんですが?」と電話すると、「いくつですか?」と聞かれ、「30個」って言うと、「はい、わかりました」だけ。おいおい、名前とか聞かなくて良いの?と思ってしまいます。そして、店に着き、お持ち帰り餃子を頼んだ客が待っていても、店員に「電話で30個頼んだ者ですが...」と言うと、「電話注文の30個のお客さーん!」と厨房に叫ぶと、そこそこ待てば、「電話注文の30個のお客さーん?」と言われ、俺かな?、私かな?って客同士が見回し、前にいる人から、おずおずと出て行く。本当にシンプルです。

(創業して40年くらいらしい。自分で読み返して思った。この店って、とってもレトロな雰囲気なんだなって。)


浜松餃子探検シリーズ (単なるエントリー順で、評価・ランキングではありません)