かんべえ 餃子

朝晩の出勤途中にある餃子屋「かんべゑ」さんは、のれんがかかっているのを見たことがありません。でも、美味しいと言う噂だけは聞いたことがあり、開店30分で売り切れたとか、冷まし餃子があるとか、真相を知るべく突撃してきました。

浜松餃子探検シリーズ (単なるエントリー順で、評価・ランキングではありません)

11時半の開店に少し遅れて到着しましたが、駐車場は満車。でも、ぞくぞくと帰る車がいて、停められました。どうも、持ち帰りのお客さんも多いようです。店内を見ると、すでに満席。待つのを覚悟で店内に入りました。

「ごめんないさいね。待ってるお客さんが2組、みなさんこれからなので12時半くらいになってしまうんですが・・・」
「はい」

先に待っているお客さんの横に立って並びながら、店内をキョロキョロすると、テーブルが4つ、カウンターと合わせて、24席、合席はしてないようだ。その後も、予約した餃子を取りに来る客、待ち時間を言われてあきらめて帰る客、持ち帰りに切り替える客など様々です。噂通りの人気です。店員さんたちの対応は実に丁寧だし、シャキシャキ働いてるって感じで好感が持てました。

かんべえ メニュー1

少しずつ注文したものが出始めると、餃子定食とラーメン・餃子の人が半々くらい。思ったよりもラーメンを食べている人が多く、「美味しいのかなぁ」と思い、ラーメンと餃子(大)を注文することにしました。

かんべえ メニュー2

さて、お持ち帰りメニューの真ん中に赤字で書かれた「サマシ餃子」とは一体何者なんでしょう。注文を聞かれた時に、聞いてみました。

「サマシ餃子って何ですか?」
「一度焼いて冷ました餃子です。」
「じゃあ、焼きたて、冷まし、生が持ち帰れるの?」
「生や冷凍はありません。餃子の皮が自家製で、生だと皮がボロボロになってしまうんですよ。だから、すぐに食べない人には冷ましをおススメします。」

なるほど、と分かったような分からないような・・・

かんべえ 餃子2

座って程なくして、待ちかねた餃子とラーメンが来ました。ちょっと包み方が変わってますよね。まずは、皮をやぶって中身を出してみると、豚肉、キャベツ、にんにくのようです。1個目はタレを付けずに食べてみようと口に運ぶと、異常に熱いです。多少猫舌ですが、それを差し引いても熱い。なるほど、そういうことか。ここの餃子の皮はかなり薄い部類で、中身は細かく刻んだ部類、餃子を焼く時に、水を差すとジューと言う音が聞こえるから、高温で焼いて、薄い皮に焦げ目を付けて、パリパリ感を出してるんですね。これが人気の美味しさの秘密かなと思いました。

かんべえ ラーメン

さて、ラーメンはどうかと言うと、ラーメン屋さんで食べる普通に美味しいラーメンでした。極細麺のかたゆでです。あっ、そうか♪ 僕もそうですが、他のラーメン・餃子を頼んだ人にも、必ず両方が一緒に運ばれてきます。極細麺なら、ゆで時間が短いし、餃子が出来るタイミングにあわせて、ラーメンを作ってるんですよ、きっと。これも気遣いですね。

そうそう、僕はカウンターの端、調理場に近い席に座ったのですが、僕が食べ終わる頃に、小さな鍋に味噌を入れて、味噌汁と作ってました。たくさん作り置きしないんでしょうね。沸騰した味噌汁ほど美味しくないものはないですからね。次回は餃子定食にしよっ♪

かんべえ 終了

さて、食べ終わって、お勘定をした時に、もうひとつ聞いてみました。

「お店は何時までやってるんですか?」
「朝仕込んだ分が終わったら、終わりなんですよぉ」
「さっき、夕方の持ち帰り餃子の予約を受けてましたけど・・・」
「もちろん、予約いただいた分はちゃんと用意してありますよ。朝も7時半から予約を受けてますので、またお願いします。」

12時45分、満足ぅ〜っと店を出ると、店員さんが上の看板を置きました。本日の営業時間は1時間15分でした。

東京のように、たくさんの人が並ぶことはありません。家族4人くらいで、その日の営業分を仕込んで、売り切れたら閉店。そんな街の餃子屋さんが浜松餃子の人気を支えているんですね。

(冷まし餃子にもチャレンジしてみないなぁ


【追記】

  • このかんべえのエントリーを載せた翌日、僕に福名餃子店パヤカを教えてくれた子から、かんべえの電話番号を聞かれました。かんべゑの「ゑ」は平仮名の「え」じゃないこと、僕のブログに電話番号が載ってることを伝えると、僕のブログを見てくれました。
    「そうそう、下の方にメニューが載ってるから、お持ち帰りの個数や値段も分かるよ」
    「えっ、何でそんなこと知ってるんですか?」
    「え、えぇ〜、だって僕のブログだから」
    「ほ、ホントだぁ〜。ヤフーで一番最初に載ってますよ!」
    「マジっ!?」
    彼女はヤフーで「かんべい 浜松」で検索してたらしく、「かんべえ 浜松」で検索しなおしたら、このエントリーが一番上に出たとのことです。僕は普段グーグルを使ってるし、僕なら浜松だと東京の浜松もあるので、「かんべえ 浜松」で検索します。ちなみに、グーグルでも一番上に載ってました。うれしい
  • さて、その翌日、「冷まし餃子、どうだった?」と聞いたら、「福名に比べると、にんにくの臭いがきつくて・・・」と、彼女的には福名の方が良かったようだ。でも、お母さんはかんべえを気に入ったみたいで、お父さんはやっぱり福みつだなと、好みが分かれたようでした。
  • さらに聞くと、どうも冷まし餃子はお店で食べる餃子のように焦げ目が付いてないらしい。持ち帰ると焦げ目のパリパリ感がなくなってしまうからかな。もちろん、具や皮には火が通ってて、油や水を使わず、ホットプレートやフライパンで暖めるだけでOK。その時に好みで焦げ目を付けるってことらしい。

・・・ う〜ん、かんべえの餃子は奥が深い。


追記:

かんべゑ さまし餃子

ついに、かんべゑさんのさまし餃子を入手しました!

かんべゑ さまし餃子

一度焼いてから、冷ましてから、お持ち帰り用に包んであるので、他の店の焼き餃子のお持ち帰りのように、皮が柔らかくなってしまっているようなことはありませんし、焼き目はまったくありません。

かんべゑ さまし餃子

表面にラードが付いているようで、水も油も付けずに、フライパンで焼いたら、あら不思議、かんべゑの焼き餃子になりました・・・って当たり前? いや、当たり前かもしれませんが、冷凍でも生でもなく、お店で食べる餃子と同じ餃子を自宅でも食べてもらいたいと言う気遣い(=こだわり)には脱帽です。恐るべしかんべゑ!