
今日は天気予報がハズレて、先週末のロードバイク納品後、初めての雨です。こんな日はゆっくり半身浴でもしながら、本でも読むことにします。手元には本屋で買ってきたり、図書館で借りてきた自転車関連の本が山積みになってます。あんまり本を読みすぎて頭でっかちになってはいけないとも思うし、変な癖が付かないように基本だけは押さえておきたいとも思うし、悩むところです。
そんな中で先月発売されたこの本は、ロードバイク超ビギナーである僕のために発売されたような本です。A4サイズで字も大きいし、写真も多いし、ビギナー向けの基本が幅広く書かれています。この本を監修した森 幸春さんが昭和26年生まれの元プロレーサーで経験に基づいた内容なのも見逃せません。
本来、ロードバイクはロードレースに出るための機材だ。でもマウンテンバイクとは違って軽く走れる爽快感とか、最近は初めてスポーツバイクに乗るような人でもいきなりロードバイクから入る人も多い。サイクリングロードには、平日でも健康のため、あるいは少しでも速く走りたいためにトレーニングとして走っている人をたくさん目にするようになった。
でも、ロードバイクで速く走れるというのは、本来ライダーと自転車とが一体化したその先にあるものだ。ところが見ていると、多くの人は1時間で何km走ったとか、2時間でアベレージがいくつだったなどと、短い時間で速く走るほうに振っている。これではロードバイクが本来持っているはずの、長く楽しく走れるという機能を生かしきっているとはいえない。
短い時間でより速く走るというのは、時間を有効に使いたかったり、苦しんで走っているとトレーニングしている実感が得やすいから、頑張ってしまうのだと思う。ロードバイクの爽快感は、もっと気楽に楽しめるものだ。時間がないからと必死にがんばって走るよりも、最初は「ゆっくりでもいいから少しでも長い時間、長い距離を走れる」という基本をしっかりと作っていったほうがいい。その基本ができた後で、次の段階として「より速く走る」ことに振っていかないと、安全な自転車走行というのは難しい。誰もが簡単に乗っているミニサイクルとロードバイクは、同じ自転車というジャンルではあるけれど、全く違ったものだ。ただ移動の手段として利用されるミニサイクルと、1日に200km以上を走る競技をするための機材とでは、似ている部分はあっても全く違ったものだと認識する必要がある。
そのためには無理のないポジションや自分の能力にあった最適なパーツ選び、道具としてのロードバイクを使いこなすことも大事になってくる。
#今日の朝練 天気予報がハズレて中止 ODO:133.0km

目次
- かっこよく走るために
- 走り出す前に
- ロードレースの歴史は100年を超え、人々のあらゆる感動を刺激する
- ロードバイクの各部名称
- フレームの各部名称と機能
- ロードバイクのフレーム素材を知る
- ロードバイクの最新フレーム設計と特徴
- コンポーネントを知る
- ギアレシオで走りが変わる!
- ホイールの種類と特徴
- ロードバイクのタイヤを知る
- いつまでもロードバイクを楽しむために
- ロードバイクに長く楽しく乗るために
- ペダルクリートのセッティング
- 代表的なペダルシステム
- クランクの長さ・セッティング
- サドルのセッティング
- サドルの前後位置を決める
- ハンドルのセッティング
- ブレーキレバーの取り付け位置
- ステムの長さと高さ
- 自分のポジションを記録しておく
- ポジション計測システムの利用
- ロードバイクに快適に乗るアイテム
- これだけは揃えたい基本セット
- 寒いときに着るウェアなど
- 正しいヘルメットの選び方、被り方
- 正しいサイクルシューズの選び方
- アクセサリー
- サイクルコンピューターを使いこなす / 心拍計を使う
- ローラー台を活用する
- ウォーミングアップ
- 走行前のバイクチェック
- コラム: レベルに合わせてアドバイス
- セフティライディング・テクニック
- ライディングに持っていくもの
- 基本はまっすぐ走ること
- スタートとストップ
- ハンドルの握り方
- 基本フォーム
- シッティング
- ダンシング
- ペダリングの基本
- ギアチェンジの基本
- ブレーキングの基本
- コーナーリングの基本
- ダウンヒルの基本
- ヒルクライムの基本
- 一般道を走るときの注意
- 集団走行 - ひとりで走るのとはまた違うロードバイクの楽しみが生まれる
- 走行中のトラブル対策・メカ編
- メンテナンスのポイント
- ホイールの脱着
- パンク・その原因と上手な走り方
- ディレーラーの調整
- ブレーキの調整
- チェーンの脱落と修復
- チェーンの洗浄と注油
- 注油の箇所
- サドルの調整と交換
- ハンドルの調整
- バーテープを巻く
- ライディング後の手入れ
- 自転車の保管と管理
- コラム: いきなり解決することはない。カラダの痛みとロングライド
- 走行中のトラブル対策・カラダ編
- ライディング中の補給のノウハウ
- 乗車時、休憩時のストレッチ
- 乗車時のカラダのトラブル
- ストレッチ - 走る前、走った後のボディケア
- 自分でマッサージする
- レースに出る・ツーリングに行く
- ロードバイクのイベントに参加しよう
- イベントの種類と特徴
- 一度は出てみたいイベント
- イベントガイド - ロードレース、ヒルクライム、ロングライド
- ツーリングに行こう
- 輪行の方法
- 輪行用品ガイド
- 大規模自転車道
- あとがき
- プロフィール
コメント
コメント一覧 (6)
森 幸春さんをよく知る人に聞くと「ムッチャコワイ」人だったようですよ〜。
伝説の名ライダーです。
写真や文章でよく理解して自身のライディングの羅針盤にしてみてください。
ただ、自分が乗ってる姿は見る事が出来ないので、やっぱりしっかり見る事が出来る方にチェックしてもらうのがいいと思います。
ずいぶんハマってきましたね(ニヤッ
ビギナー向けなので、浅く広くな本ですが、やっぱり年季の入った方の文章には経験に裏付けられたエッセンスがそこここにありますね。
例えば
パンクして修理したタイヤは後輪に使うか、緊急用にしよう
固定ローラーと3本ローラーの違い
心拍計を使うことでオーバーペースを防ぐことができるので精神的な余裕が生まれる
などなど、実はペラペラ流し読みした本も含めれば、もう10冊以上の自転車本を読んでいたりします
私のような病気では、長文を読むことが苦になるので、これくらいの長さが適当でいいですね。
正直、この本は結構行けてると思います。言葉の端々に、な〜るほど、ってことがありますよね。だらだら書かれるより、これはこうだから、こうだよねの方が分かりやすいです。よね♪
似たような本を色々見たり買ったりしましたが
これはいいですね。
ほんと、これは良いですよね。