
珈琲に遊ぶ - おいしいコーヒーを淹れるヒント / 川中幸博
たくさん読みましたが、ある面、筆者のコダワリは並大抵ではありません。
本を読めば読むほど、分からなくなっていたコーヒーのことが、少し分かったような気がします(分かったような気になれただけかも)。 例えば・・・
- 美味しいコーヒーを淹れるためには、なぜ、質のよいコーヒー豆を使うことが一番大切なのか?
- 大手メーカーの大規模工場で焙煎した豆と、街のコーヒー専門店の自家焙煎は、何がちがうのか?
- 浅煎り豆と深煎り豆の味わいの違いは、ワインの白と赤のようい、風味全体がちがう。さらに、その抽出方法のちがい。
- 卓上焙煎機の問題点と、フライパン焙煎のススメ。
- 必ず、沸騰する(100℃に達する)前の湯を使う。
僕が自分で焙煎をしてみたいと思った理由は、焙煎を極めたいからではなく、焙煎の難しさを知りたかったからです。そのためならフライパン焙煎で十分なようです。そして、筆者の焙煎した浅煎り豆を手に入れて、飲んでみたいと思いました。
目次
- 口絵
- ドリップ注湯の動作
- 悪いコーヒーの例
- ドリップ抽出の実際
- 浅煎り豆の場合
- 深煎り豆の場合
- 焙煎豆の組織
- はじめに
- この本の内容について
- おいしいコーヒーとは・・・?
- コーヒーを味わう意識
- 味覚を揺さぶるもの
- 質の悪い味
- 良質なコーヒーとは?
- 豆を選ぶ
- なぜ豆選びが重要なのか
- 豆を選ぶ基準
- 豆の鮮度と品質
- 豆の保存方法
- 深煎り・浅煎りと味の関係
- 銘柄の意味するもの
- 銘柄と味の傾向
- ブレンドの方法
- ドリップで淹れる
- ドリップ式を選ぶ理由
- 抽出前のチェックポイント
- 注湯のポイント
- 浅煎りの抽出方法
- 深煎りの抽出方法
- アメリカンの作り方
- アイスコーヒーの作り方
- 湯の質・温度と抽出条件
- 豆の量・挽き方と抽出条件
- よい道具が味を変える
- コーヒーミル
- ペーパードリッパー
- フィルターペーパー
- ドリップポット
- おいしさを求める焙煎 -最高の一杯のために-
- 焙煎の意味するところ
- フライパン焙煎のすすめ
- フライパン焙煎法
- よい生豆の特徴
- 卓上焙煎機の問題点
- より良い焙煎機を求めて
- 焙煎を探求する時のコツ
- 焙煎の全体像を見る
- 火力調整の考え方
- 排気調整の考え方
- データの取り方
- おいしさという価値観
- 私とコーヒー
- あとがき
- サイドメニュー
- コーヒーに合う食べ物
- 焙煎後の日持ちと味の変化
- ブルーマウンテンのはなし
- ブレンドでブルーマウンテンを作る!?
- 余った豆の活用法
- アメリカンとカフェ・オ・レ
- コーヒーメーカーの問題点
- 神業的抽出法(?)
- オールドビーンズとニュークロップの味の違い
- 調理温度で味が変わる
- コーヒー豆と焼きいもの関係
筆者: 川中 幸博 (1949年鹿児島生まれ)
武蔵野美術大学卒業後、25歳でコーヒー業界入り。7年余の研鑽の後独立「自家焙煎珈琲 どりっぷ」を東京国分寺市に開店、一筋にコーヒーを穿って現在に至る。
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