何だこれぇ〜!
下町ロケットの第2話で新型エンジンのテストに成功した時のことを回想するシーン。池井戸潤作品の中でも直木賞を受賞した代表作だけあって、第1話からぶっちぎりに飛ばした展開の速さが面白いです。
社長、凄いっすよ、このタービン動力は!
そして、このシーンに続き、開発部長が語る、、、
あの頃はもうとにかく何でもいいから世の中をあっと驚かせてやるものを作ってやろうって、馬鹿のひとつ覚えみたいにここで毎晩毎晩部品作って、、、
でも楽しかったなぁ〜
いまは特許も増えて会社も少し大きくなりましたけど、あの気持ち、ずいぶん味わってません
俺たち何かが変わっちゃったんですかね
もう一度あんなふうになれたらな
第2話の圧巻は佃社長が裁判の証人尋問で熱く語るシーン。特許(死蔵ですが)も取得したことがある技術者のはしくれとしては涙なくして観られませんでした。
- TBSテレビ > 日曜劇場『下町ロケット』
- Wikipedia > 池井戸潤 > 下町ロケット
- amazon > 下町ロケット(文庫)
怒った時も「何だこれぇ〜!」、喜んだ時も「何だこれぇ〜!」。映画「テルマエロマエ」と言い、熱い阿部寛、良いなぁ。
弁護士先生の部屋に、さりげなく置かれた「正面突破」。気が利いてます。
第3話からいよいよ主戦場の特許番号RS116930「調圧バルブ」に移って行きますが、クルマ好きの僕としては第1話で佃製作所を特許侵害で訴えたナカシマ工業の法務グループマネージャーの言葉は忘れられません。
私は常々世の中には二つの規律があると思っています。倫理と法律です。人間がめったなことで殺人を犯さないのは法律で決められてるからじゃない。そんなことしゃちゃいけないと言う倫理に支配されているからですよ。
でも、会社は違う。会社には倫理なんて必要ない。法律さえ守っていれば何をしたって罰せられることはない。やり方次第で相手企業の息の根を止めることだってできる。
そう考えると、フォルクスワーゲンが犯した罪は自動車の歴史の中でも前代未聞。道ですれ違っても「ちっ、ぼろくそワーゲンか」(だいたいあのCMもねぇ)と思ってしまう。一度は乗ってみても良いかなと思っていましたが、これからどんな良いクルマを作ってもアウトオブ眼中です。徳大寺有恒先生が生きてたら、何と言ったか聞いてみたかったな。
- ダイヤモンド・オンライン > VW不正問題を生み出したドイツ企業の覇権主義
東京中央銀行って?
半沢直樹がいる銀行ですね。
コメント
コメント一覧 (6)
コメントありがとうございます。
初めて報道された時に佃社長じゃないけど「何だこれぇ〜!」とひっくり返りましたし、いろいろ分かってくるとこりゃひど過ぎだと思いました。ドイツ車に乗られている人の中にはブランド品として乗ってる方も他国車より多いと思うので、フォルクスワーゲンのオーナーさんはかわいそうです。
このドラマ、好きそう・・と思ってはいましたが・・しっかりハマっていますね
こういう活気のある時代があったんですよね
でも、今はなんとなーく違う。。
「俺たち何かが変わっちゃったんですかね
もう一度あんなふうになれたらな」
う〜ん、、心に響く言葉ですね。。
「倫理と法律」
確かに・・
コメントありがとうございます。
ははは、やっぱりそう思いますか?
単純でシンプルは性格なので、同じことを言う人がいました。
昭和なオジサン、オバサンには寂しい時代になったんですかねぇ。
コメントありがとうございます。
30年ちょい前に梅田第3ビルにあった会社に勤務していたことがあります。大都会で育ったんですね。
ん?
下町ロケットのロケ地は東京都大田区だったような。小説の舞台はどこだったか読んだけど忘れてしまいました。